原作を読んでハマった「約束のネバーランド」の映画版を観ました。
予告では配役もいい感じだったし、世界観が忠実に再現されているようだったので楽しみにしていた作品。
実際に観てみた感想としては、ママ(北川景子)やクローネ(渡辺直美)が完璧に役にハマっていて、それだけでこの映画を観てよかったと思えます。
演技に関しては、レイ役の城桧吏の演技が下手で残念だったという声がネット上に多くありました。
なぜ城桧吏の演技は下手と言われるのか、その理由を考えてみました。
映画の見どころも合わせてご紹介します♪
映画「約束のネバーランド」レイ役の演技が下手でガッカリする人続出?
確かに最初から最後まで、レイ役の城桧吏の滑舌の悪さはずーっと気になりました。
演技力に関しては、城桧吏の年齢を考えると、クールで難しい役柄をよく頑張っていると思えます。
クランクインの前に『スタンド・バイ・ミー』や『クローズZERO』を観て演技の勉強もしたのだそう。
城桧吏の演技が下手だと思ってしまうのは、エマやノーマンの配役が合っていないらではないでしょうか。
エマ、ノーマン、レイの3人は同年齢の設定なのに、役者の3人には年齢差があるため、一緒にいる場面ではどうしてもレイが幼く見えてしまいます。
エマとノーマンの演技は素晴らしい
エマ役の浜辺美波は、エマの明るく無邪気な感じが出ていて、おびえている表情も場面によって演じ分けていて素晴らしかったです。
ただ、レイと一緒にいるとお姉さんといった感じで15歳の子供には見えません。
ノーマン役の板垣李光人は、原作のノーマンのイメージそのもの!
落ちついていて、賢くて、美しい。
ノーマン役としてはピッタリでしたが、やはりレイ役の城桧吏と一緒にいると、年齢差が気になります。
そして、3人の役者さんの年齢差がそのまま演技力の差に出ていて、下手だと言われてしまう城桧吏がかわいそうになります。
エマやノーマンを演じることができる15歳前後の役者さんは見つからなかったのでしょうか。
ドンやギルダは15歳らしく、あどけなさも残る役者さんで、自然な良い演技でした。
原作の世界観そのもの!
どこか懐かしい雰囲気のハウスの建物や装飾、森の中などがリアルで、原作の世界観がよく再現されています。
鬼も、犠牲になってしまったコニーの姿も、原作から飛び出してきたかのよう。
この辺りのシーンも含めて残酷な描写もあるので、年齢制限はありませんが、小さな子供には怖い映画かもしれません。
北川景子が綺麗
北川景子さん演じるママは、美しくて、賢くて、優しくて、それでいて冷酷な感じが表情によく出ていて最高でした。
子供達は食用児とわかっていながらも、愛情も芽生えたりして、ママの心の中も複雑なのでしょう。
そんな複雑な心までもが伝わってくるような素晴らしい演技です。
綺麗に見えたのは、無意識のうちに渡辺直美と比べてしまったのかもしれません(笑)
ママが、エマの渡るロープを切ろうとして切れなかったのは、エマへの愛なのかなと心があたたかくなりました。
クローネが面白い
中盤は、渡辺直美が演じるクローネがとてもユニークで盛りあがりました。
原作のクローネより好きです。
映画では短い時間でストーリーが進むため、観ていて疲れたり内容的に苦しくなる感じがあったのですが、クローネのおかげで和みました。
渡辺直美に演じてもらって良かった!
最初から最後まで登場するわけではないのに、存在感がすごくて、この名演技はきっと忘れられないと思います。
まとめ
レイ役、城桧吏の演技が下手だと思われる映画になってしまったのは、配役のバランスが悪かったのでしょう。
年上の浜辺美波(エマ)や板垣李光人(ノーマン)と同じ場面で演じなければならなかった難しさと、北川景子(ママ)や渡辺直美(クローネ)の演技が上手すぎたことで城桧吏(レイ)の幼さが目立ってしまいました。
城桧吏は撮影中に声変わりもしたそうで、彼にとっては難しい挑戦であったことは間違いありません。