中島みゆきの名曲「糸」を映画化した作品。
その後、この映画の共演をきっかけに菅田将暉と小松菜奈が結婚したことでも話題になりました。
平成元年生まれの高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)が13歳で出会ってから、平成が終わるまでの二人の物語です。
漣や葵だけでなく、他の登場人物も順風満帆とは言えない人生が描かれていただけに、最後のハッピーエンドには泣けました。
それでは、映画「糸」の見どころや感想をご紹介していきます。
こちらの作品では虐待や東日本大震災の場面が出てきますので、ご注意ください。
菅田将暉と小松菜奈を赤い糸で結んだ映画「糸」が泣ける!
13歳で出会った漣と葵が、引き離されてしまうところから始まる物語。
大人になって再会したタイミングでは、お互いに守りたい人がいる二人。
「どうせ俺は何もできない」と前に進めずにいる漣。
やっとつかんだ幸せがくり返し逃げていく葵の人生。
まさに「糸」の歌詞のように、遠い空の下で生きてきた二人が偶然の再会をくり返すことができたのは、他の人とのたくさんの出会いがあったから。
最後にやっと二人が結ばれたシーンでは、時には苦しい人生を歩んできた二人でしたが、無駄な出会いなんてなかったんだと感じて涙が出てきました。
時代の移り変わりも楽しめる
平成の時代を象徴するニュースが度々出てきたりして、平成を生きてきた世代としては懐かしくもあります。
東日本大震災が莉子(二階堂ふみ)の人格までも変えてしまい、観ていて悲しくなりますが、多くの日本人の人生に影響を与えた震災となってしまいましたね。
令和が始まるカウントダウンがラストシーン。
漣と葵の苦しかった平成の時代が終わり、二人は幸せに令和の時代を生きていくということなのでしょう。
榮倉奈々の演技に泣ける
心に残る演技をしてくれたのが榮倉奈々(桐野香)です。
病床で涙を浮かべながら漣に想いを伝えるシーンに泣けました。
香の人生は思い通りにはならなかったけど、「幸せだった」とを漣に伝えたのは、漣の幸せな人生を願ってのこと。
香、香の父、香と漣の娘が背中を押してくれた(どんぐりを投げつけてくれた)おかげで、切れてしまった糸をつなぐことができて、漣は葵と結ばれたのでしょう。
香が娘に教えた「泣いている人がいたら抱きしめてあげてね」という言葉と、その教えを忘れずに守っている娘の姿に胸が熱くなります。
まとめ
漣と葵が結ばれるまでに、長い時間がかかってしまったけれど、それまでの出会いや苦しい人生は無駄ではなく、二人が結ばれるためにあったのでしょう。
人と人との出会いには全て意味があるんだと思わせてくれる作品でした。